為替相場とお墓
為替相場とお墓について、説明します。
現在では、お墓の90%以上が中国等から海上輸送により、日本国内に輸入されています。
中国の各墓石メーカーと国内の各石材商社との取引は、大半がドル建てで行われており、ドル(円)の乱高下は、墓石の製品価格に少なからず影響を与えます。
では、実際にどれくらい影響があり、消費者はどのような対応をすればいいのかを考えます。
1.一般的に急激な円高が発生すると、輸入製品は 安く仕入れることができます。
逆の場合は、高く仕入れなければなりません。
(例)ごく単純なモデルで説明します。1セット500ドルの応接セットを10セット輸入し、A)決済時の為替レートが1ドル=110円だった場合と、B)1ドル=90円だった場合の違いを確認します。
A)は円安(ドル高)、B)は円高(ドル安)の状態です。
A)500×10×110=55万円
B)500×10× 90=45万円
上記のとおり、輸入時に大きな差が生じますが、これは輸入者(商社など)の段階です。
エンドユーザーが購入する市場では、一般的にこの差はさらに大きくなる可能性があります。
2. メーカー、各流通業者、石材店は価格調整機能を持っています。
上記1のような状況に、末端価格をいちいち反映することは管理上非効率的であり、エンドユーザーの不満も少なくありません。
流通上の各企業は、それぞれの範囲の中でリスクが少なくなるよう、末端価格の影響を最小限に抑えるよう調整を行っています。
3.中国の石材メーカーは、輸出だけでなく、輸入の影響も受けています。
中国は、世界一の石材集散地です。世界各国の石材が中国で輸入され、加工されます。
したがって、為替レートがドル安(元高)だと、原石輸入時のコストは安くすむのですが、このコストは製品価格の一部を構成しているにすぎません。
輸出時は契約価格(ドル建て)が決まっているため、輸入時のコストメリットを上回るコスト増となり、経営的にかなり厳しくなります。
このような状態が続くと、中国から製品価格の値上げを要求してきます。
結論
為替相場の墓石製品価格への影響は、ゆっくり緩やかに追随していく。
具体的には、円高(円安)相場がある一定時期(数か月以上)続くと、墓石製品の市場価格はゆっくり相場の方向に向かう。
エンドユーザーとしては、為替相場の動きを予測することは不可能であるため、 「円高だから今買わないと損」、「円高時に買った製品だから安くできる」などの誘発的セールストークに惑わされず、為替相場の件は頭からはずしたほうがよろしいかと考えます。
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